記事は書いた!
検索結果にも出ている。
なのに、ほとんどクリックされない――
ブログやホームページを続けていると、Search Consoleの数字を見てがっかりする日があります。
原因のひとつが、検索結果に表示される「SEOタイトル」と「メタディスクリプション(説明文)」です。WordPressのプラグイン「Yoast SEO」を使っていても、何も設定しないままだと、タイトルは「記事名 – サイト名」の自動の形になり、説明文は空のままです。
この記事では、実際に2つのサイトで15記事のSEOタイトルと説明文を直したときの手順を、そのまま設定方法としてまとめます。どの記事から直すかの選び方、Yoastの入力手順、そして実際につまずいた落とし穴まで紹介します。
そもそも「Yoast SEO」とは?
Yoast SEO(ヨースト・エスイーオー)は、WordPressに追加して使うSEO(検索対策)用のプラグインです。無料版があり、管理画面の「プラグイン」→「新規追加」から名前で検索して入れられます。
入れると、投稿の編集画面のいちばん下に「Yoast SEO」という欄が出てきます。ここで、その記事がGoogleなどの検索結果にどう表示されるかを、記事ごとに設定できます。
この記事で直すのは、そのうちの次の2つです。
- SEOタイトル:検索結果にいちばん大きく、青い文字で出る1行。記事のタイトルとは別に設定できます。
- メタディスクリプション(説明文):タイトルの下に、灰色の小さな文字で出る2〜3行の紹介文。
なお、SEO用のプラグインはYoast SEOだけではありません。たとえば国産の「SEO SIMPLE PACK」なども、同じようにタイトルと説明文を設定できます。プラグインの選び方はWordPress HP作成完全ガイド #6|必須プラグインと初期設定で紹介しています。ほかのプラグインを使っている方も、この記事の「どの記事から直すか」「書き方のルール」はそのまま使えます。
なぜSEOタイトルと説明文を直すのか
検索結果で読者が最初に目にするのは、記事の本文ではなく、タイトルと説明文の2〜3行だけです。ここで「自分の知りたいことが書いてありそう」と思ってもらえなければ、順位が上でもクリックされません。
実際に、運営しているビオトープのブログ(Biotope World Studio)をSearch Consoleで調べたところ、直近28日で表示2,120回・クリック64回・クリック率(CTR)3%・平均掲載順位9位でした。順位はほぼ1ページ目なのに、クリック率が低い状態です。
記事を1本ずつ見ていくと、原因ははっきりしていました。ほぼ全記事で、メタディスクリプションが空。SEOタイトルは「記事名 – Biotope World Studio|水景世界工房」という自動の形で、長すぎて途中で切れていたのです。
順位がすでに1ページ目付近にある記事は、本文を書き直さなくても、タイトルと説明文を整えるだけで改善の余地があります。今回は本文には手を入れず、この2つだけを直すことにしました。
どの記事から直すか:Search Consoleでの選び方
全記事を一度に直す必要はありません。Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、次の条件に当てはまる記事から順番に直しました。
- 表示回数が多い(検索結果には出ている)
- クリック率が低い(目安は3%未満)
- 平均掲載順位が1ページ目付近(おおむね10位前後まで)
- Yoastの説明文が空、またはタイトルが自動のまま
あわせて「検索キーワード(クエリ)」も確認します。ここで、記事とキーワードのズレが見つかることがあります。たとえば次のようなケースです。
| 検索キーワード | 表示 | クリック | 順位 | 気づいたこと |
|---|---|---|---|---|
| ヨコエビ | 80 | 0 | 2.2位 | 上位なのにクリック0。タイトルが「完全ガイド」で「ヨコエビとは?」を知りたい人に刺さっていない |
| ビオトープ 藻 対策 | 246 | 1前後 | 9.7位 | クリック率0.4%。「対策」を前に出した記事がない |
| ラメメダカ 種類 | 206 | — | 17.8位 | 記事タイトルに「種類」はあるが、説明文が空 |
こうして、ビオトープのブログで7記事、HP制作・クリエイティブ系のこのサイト(walleve.site)で8記事、合わせて15記事を直すことにしました。
タイトルと説明文の書き方:3つのルール
1.検索キーワードを前に出す
読者が検索した言葉が、タイトルの先頭近くにあると目に留まりやすくなります。サイト名はタイトルの後ろに自動で付けず、必要なら省きます。
2.本文に書いてあることだけを書く
クリックしてもらいたいからといって、本文にない内容を説明文に書くのは逆効果です。今回は、各記事の見出しを実際に確認して、その中身だけを要約しました。
3.長さはYoastのバーで確認する
Yoastの入力欄の下には、長さを示すバーが出ます。緑なら適切、オレンジや赤なら長すぎ(または短すぎ)です。赤のまま保存すると、検索結果で途中が切れて表示されることがあります。
実際に直したタイトルの例です。
| 記事 | 直す前 | 直した後 |
|---|---|---|
| ヨコエビの記事 | 【完全ガイド】ヨコエビの特徴とメダカとの共存|ビオトープで失敗しない育て方 – サイト名(説明文なし) | ヨコエビとは?特徴とメダカと一緒に飼う時の注意点・育て方 |
| 藻対策の記事 | 【ビオトープの藻対策 #4】大量発生を防ぐ!環境整備5つのポイント – サイト名(説明文なし) | ビオトープの藻対策|大量発生を防ぐ5つのポイント |
| ラメメダカの記事 | ラメメダカの種類と特徴|人気品種の見分け方・飼育・繁殖のポイント – サイト名(説明文なし) | ラメメダカの種類|人気品種5選と特徴・飼育のコツ |
説明文は、たとえば藻対策の記事なら「ビオトープの藻の大量発生を防ぐ対策を5つにまとめました。置き場所・エサやり・水草選び・底掃除・ヨコエビとタニシの自然循環まで、実践例つきで解説。」のように、見出しの内容を並べて、読むと何が分かるかを伝える形にしました。
Yoast SEOでの設定手順
ここからは、WordPressの投稿編集画面(ブロックエディタ)での具体的な手順です。
- 直したい記事の編集画面を開く。
- 画面の下のほうにある「Yoast SEO」の欄までスクロールする。
- (任意)「フォーカスキーフレーズ」に、狙う検索キーワードを入れる。
- 「検索での見え方」を開く。Googleプレビューで、今どう表示されるかが確認できる。
- 「SEOタイトル」の欄にある変数(「タイトル」「ページ」「区切り」「サイトタイトル」などの部品)を全部消してから、新しいタイトルを入力する。
- 長さのバーが緑になっているか確認する。
- 「メタディスクリプション」の欄に説明文を入力し、こちらもバーの色を確認する。
- 「スラッグ」の欄は触らない(理由は次の章で)。
- 記事を「更新」(下書きなら「下書き保存」)する。
保存したら、公開ページで確認します。ブラウザでページのソースを表示して、<title>と、description の中身が新しい文になっていれば反映されています。キャッシュの関係で、少し時間がかかることもあります。
実際につまずいた落とし穴
落とし穴1:スラッグ欄にタイトルを貼ってURLが変わった
一番ひやっとしたのがこれです。Yoastの「検索での見え方」には、SEOタイトルとメタディスクリプションのあいだに「スラッグ」の欄があります。ヨコエビの記事でタイトルを貼り付けたとき、このスラッグ欄にもタイトルの文が入ってしまい、記事のURLそのものが変わってしまいました。
URLが変わると、それまでの検索順位や、他の記事からのリンクに影響が出るおそれがあります。このときはスラッグだけを元の文字列に戻し、元のURLで記事が開けることを確認しました。WordPressが一時的なURLから元のURLへ転送してくれたため、大きな問題にはなりませんでした。
教訓は、Yoastで直すのはタイトルと説明文だけ。スラッグ欄には触らないことです。人に作業をお願いするときも、この一言を必ず添えるようにしています。
落とし穴2:タイトルが長すぎてバーが赤になった
伝えたいことを詰め込むと、すぐにバーが赤くなります。15記事のうち2記事で赤になり、言葉を削って短くしました。たとえばDreamweaverの記事は「Adobe Dreamweaverの使い方|初心者向けにWeb制作の手順を解説」を「Adobe Dreamweaverの使い方|初心者向け解説」に縮めています。
落とし穴3:変数を残したまま書き足してしまう
SEOタイトルの欄には、最初から「タイトル」「区切り」「サイトタイトル」といった変数が入っています。これを残したまま文字を足すと、自動の記事名と自分の文がくっついて、さらに長いタイトルになってしまいます。まず変数を全部消してから入力するのが確実です。
補足:AIやツールに入力を任せる場合
この作業の一部は、AIにブラウザを操作させて代わりに入力してもらいました。そのとき、「全選択して消す」操作が効かず、タイトルや説明文が全部キーフレーズの欄に入ってしまうことがありました。また、入力欄の表示と、実際に保存される値がずれて見えることもありました。
任せる場合でも、保存したあとに公開ページのタイトルと説明文を自分の目で確認することが大切です。
効果はどうだったか
正直に書くと、この記事を書いている時点では、まだ結果は出ていません。Search Consoleの数字は数日遅れて反映され、検索結果の表示が切り替わるのにも時間がかかるため、直してから約2週間後(10月23日ごろ)に、直す前のクリック率と比べる予定です。
結果が出たら、この記事に追記します。順位はそのままでクリック率だけ上がるのか、変わらないのか。数字で確かめたうえでお伝えします。
まとめ
検索結果に出ているのにクリックされない記事は、本文より先に、SEOタイトルとメタディスクリプションを見直す価値があります。
- Search Consoleで「表示が多い・クリック率が低い・順位が1ページ目付近」の記事から直す
- タイトルは検索キーワードを前に、説明文は本文にあることだけを要約する
- Yoastでは変数を消してから入力し、長さのバーが緑か確認する
- スラッグ欄は触らない
- 保存後は公開ページで実際の表示を確認する
まずは、Search Consoleでクリック率がいちばん低い記事を1本選んで、説明文を書いてみてください。
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