〜灯りは、人の通る道の上に〜
皆さんこんにちは、夢の街物語 第15回です。
【はじめての方へ|このシリーズについて】
「夢の街 Storyscape」は、WALLEVEで実際に起きた制作や試行錯誤を、「夢の街」という架空の街の現象へ置きかえて綴る短い物語シリーズです。
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今回の語り手は、街の案内人「ユメミ」です。
これまでわんこは、街のあちこちに、数えきれないほどの灯りをともしてきました。家に、看板に、小さな標に。その数は、とうに二百を超えています。
けれど——と、私は言わなければなりません。その灯りの多くは、人の通らない霧の奥の路地に立っていて、誰の目にもとまらないままでした。
ある日、ホテルの管理をつかさどるコトノが、はじめて街の“人の流れ”を測って見せてくれました。どの道に足あとが重なり、どの路地には誰も通っていないのか。淡い光の地図となって、それは静かに浮かび上がります。
わんこは、その地図を見て、しばらく言葉を失いました。灯りの数は、こんなにも多い。それなのに、人の歩く道の上には、ほとんど立っていなかったのです。
いちばん心を込めてともした灯りほど、奥の奥、誰も来ない場所にありました。逆に、ふと何気なく置いた小さな見世棚がひとつだけ、人通りのある大通りのすぐ手前に立っていた。
「増やせば増やすほど、届くと思っていた」とわんこはつぶやきました。「違ったんだな。まず、人が通っている道を見つける。話はそこからだ」
わんこは、灯りを増やす手を、いったん止めました。そして、人がすでに歩いている一本の道の上に、そっと標を置きました。道をふさぐのではなく、通りがかりに、ふと気づけるように。
さらに、奥に埋もれていた灯りのいくつかを、人の通う細い脇道のほうへ向け直しました。
「本流で殴り合っても、私たちは勝てない」とわんこは言いました。「なら、負ける場所では戦わない。細くても、確かに人の歩く道を選ぶ。それでいい」
コトノは、灯りの向きが変わるたびに、地図の上の光を、そっと結び直しました。
備えた芽は、三つ。人の道の上に置いた標。向きを直した灯り。そして、見せるために建てた、あの見本の家々——。ひとつに賭けず、灯りの種類を分けて、わんこは静かに手を打っていきました。
まだ、どの灯りにも人だかりはできていません。実りがあったのかどうかも、まだ数えていない。
それでも、と私は思うのです。今日わかったのは、“どこに置けば人が気づくか”ということ。数を増やす前に、置く場所が見えた。それは、暗がりに一本、確かな道すじが引かれたということでした。
帰り道、人の通る道の上で、わんこの置いた標が小さく光っていました。まだ名前も知らない誰かが、その光をたよりに歩いてくる、その日のために。
――夢の街の案内人 ユメミの記録
今回の“もと”になった出来事
今回の物語のもとになったのは、積み上げてきた記事そのものを検索で実測し、“収入に変える”最初の一歩に手を動かした出来事です。まず新しく書くのではなく、運営中の一媒体をGoogleサーチコンソールでたしかめてみると、記事は二百本以上あるのに、そのほとんどが読まれていませんでした。いちばん力を入れていたテーマは検索の表側にほぼ出てこず、逆に唯一上位の手前に付けていたのは、狙って書いたわけでもない物販系の記事がたった一本だけ。
そこで、実際に人が来ている記事の中に、作業道具を紹介する物販リンク(収益の導線)を、文脈に沿って置きました。次に、書きたくて書いた記事を、検索される形にリライト。大手と正面衝突する“頭のワード”は避け、競合の薄いロングテールを狙います。さらに、収入源を「広告・物販・制作(ホームページ制作の見本ライン)」の三つに分散させました。
まだ数字は小さく、収益はほぼゼロに近い状態です。(成果は継続観測中で、断定はできません。)それでも決定的に変わったのは、“どこに置けば効くか”が実測で見えたこと。闇雲に増やす前に、当たっている場所が分かった——今回わかったのは、そんな「置き場所」の大切さでした。
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